リノベーションってそもそも何するの?費用・流れ・注意点までやさしく解説

2025.05.11

リノベーションってそもそも何するの?費用・流れ・注意点までやさしく解説

リノベーションってそもそも何するの?費用・流れ・注意点までやさしく解説

リノベーションとは?リフォームとの違いもチェック

「リノベーション」と「リフォーム」、よく似た言葉ですが、その意味にはしっかりとした違いがあります。

リフォームは、傷んだ箇所や古くなった設備を元の状態に戻す"修繕"が中心。たとえば、水回りの交換やクロスの貼り替えなどがその代表です。

一方で、リノベーションは、建物の骨組み(構造)を活かしながら、住まいの性能や使い勝手を大きくアップデートする改修のこと。
「壊れたから直す」のではなく、「今よりもっと快適に、自分らしく住まうために変える」のが、リノベーションの考え方です。


どんなことをするの?リノベーションの主な内容

リノベーションでは、間取りも、内装も、暮らしに合わせてゼロから考え直すことができます。

たとえば──
昔ながらの細かく区切られた部屋を広々としたLDKに変えたり、使いにくい和室を大きな収納スペースにしたり。
断熱性能や耐震性を高めて、安心で快適な住まいに仕立て直すことも可能です。

最近では、在宅ワークスペースや趣味部屋、ペットと暮らす工夫など、ライフスタイルに合わせたリノベ事例も増えています。
単に「古い家をきれいにする」だけでなく、「どんな暮らしをしたいか?」から考えるのが、リノベーションの面白さです。


リノベーションのメリットとデメリット

リノベーションには、大きな魅力といくつかの注意点があります。

まずメリットとしては、新築よりコストを抑えながら、自分の理想に近い住まいを実現できる点が挙げられます。
さらに、人気エリアでも手の届く価格で物件が見つかりやすく、資産価値を高められる可能性も。

一方で注意が必要なのは、建物の老朽度や見えない部分の劣化。
想定外の補修が必要になったり、費用がかさんだりするケースもあります。

大切なのは、メリットとリスクをしっかり理解したうえで、信頼できる専門家に相談しながら計画を進めること。
そうすれば、納得のいく住まいづくりに近づくはずです。


実際の流れと費用感を知っておこう

リノベーションを検討するなら、あらかじめ流れや費用の目安を知っておくことが安心につながります。

一般的な流れは以下の通りです:

  1. 中古物件を探す

  2. 現地調査(インスペクション)で建物の状態をチェック

  3. 暮らし方に合わせたリノベプランを設計

  4. 見積もり・契約

  5. 解体・本工事スタート

  6. 完成・引き渡し・入居

工期はおおよそ2~4ヶ月が目安です。
費用は、内容や規模によって大きく異なりますが 一例として──
・マンションなら600万〜1000万円程度
・戸建てなら800万〜1500万円前後になるケースが多いです。

「中古購入+リノベーション」の場合は、住宅ローンと改修費用をまとめて借りられる"一体型ローン"の活用も検討すると良いでしょう。


リノベーションに向いている人・物件の特徴とは?

リノベーションは魅力的な選択肢ですが、どんな人・どんな建物でも向いているわけではありません。

たとえば──
「間取りやデザインにこだわりたい」
「新築では予算が合わないけど、理想の立地に住みたい」
「中古でも、自分らしい暮らしを叶えたい」
こうした想いを持つ方には、リノベーションがぴったりです。

また、リノベに適した物件とは、構造がしっかりしていて、補強や改修が可能なもの。
築年数が経っていても、基礎や柱が健全であれば、リノベーションで生まれ変わらせることができます。

事前の住宅診断(インスペクション)は欠かせません。
外見だけではわからない劣化やシロアリ被害が隠れているケースもあるので、購入前にしっかり確認しておくことが安心への第一歩です。


まとめ|リノベーションという選択肢が"暮らし"を変える

「そもそもリノベーションって何?」という疑問に対し、この記事では基本的な意味から始まり、その工程やメリット・注意点まで幅広くご紹介してきました。

リノベーションとは、単なる老朽化対策ではなく、既存の住まいに新しい価値や機能を与える"再設計"のプロセスです。
間取り、設備、デザイン、性能──あらゆる側面を自分たちのライフスタイルに合わせて見直せる点が、今注目されている理由といえるでしょう。

もちろん、全てがスムーズにいくわけではありません。
予算管理や物件選定、施工中のトラブルなど、気をつけたいポイントも多くあります。
しかし、適切な知識と信頼できる専門家のサポートがあれば、後悔のない住まいづくりが実現できます。

家を買う、建てるという選択だけではなく、"つくり直す"という選択肢も今の時代にはしっかりと存在しています。

まずは、「どんな暮らしがしたいか?」という想いからスタートしてみてください。
あなたにとっての"ちょうどいい住まい"は、リノベーションの先にあるかもしれません。