リノベーション費用はいくら?総額・内訳・予算別に徹底解説【保存版】
2026.02.22

リノベーション費用は30坪で1,000万〜2,500万円が目安です。断熱や耐震を含めると2,000万円前後になるケースもあります。
築25年を超えた頃から、多くの方が悩み始めます。
「この家、壊すべき?」
「リノベで十分?」
「結局どっちが得?」
結論から言うと、
"どちらが安いか"は条件次第。
しかし、総額だけで判断すると高確率で後悔します。
ここでは具体的な数字と判断軸で整理します。
そもそもフルリノベーションと建て替えの違い
フルリノベーションとは
構造体を残し、内装・設備・断熱・配管を全面的に刷新する工事。
柱・梁は残します。
建て替えとは
既存住宅を解体し、基礎から新築すること。
構造・間取りすべて自由になります。
【総額比較】本当に安いのはどっち?
延床30坪の場合の目安です。
| 項目 | フルリノベ | 建て替え |
|---|---|---|
| 本体工事 | 1,500〜2,200万円 | 2,200〜3,000万円 |
| 解体費 | 0〜150万円 | 150〜250万円 |
| 仮住まい | 0〜100万円 | 80〜150万円 |
| 登記・諸費用 | 50万円前後 | 80万円前後 |
| 合計目安 | 1,700〜2,400万円 | 2,600〜3,400万円 |
差額:約800万〜1,000万円
ただし注意点があります。
リノベでも耐震補強・断熱改修を本格的に行うと、
総額2,500万円近くなるケースもあります。
"思ったより差が出ない"のが現実です。
見えないコスト
仮住まい費用
建て替えは必須。
リノベは住みながら可能な場合あり。
地盤改良
建て替えは地盤調査必須。
改良が出れば100万以上。
固定資産税
建て替えは評価額が上がる可能性。
工期の違い
| 項目 | フルリノベ | 建て替え |
|---|---|---|
| 工期 | 約3〜5ヶ月 | 約6〜8ヶ月 |
| 住みながら | 可能な場合あり | 不可 |
| 間取り自由度 | 制限あり | 完全自由 |
リノベーション費用の結論
延床30坪前後の住宅の場合、目安は以下です。
-
部分リノベ(設備中心):500万〜900万円
-
性能向上含む中規模:1,000万〜1,800万円
-
フルリノベーション:1,800万〜2,500万円
-
建て替え:2,600万〜3,500万円
断熱・耐震まで含めると2,000万円前後が一つの分岐点。
差額だけで判断せず、「何年住むか」「どこまで性能を上げるか」で決めるのが失敗しないコツです。
リノベーション費用の内訳(部位別)
| 工事内容 | 目安費用 |
|---|---|
| キッチン交換 | 80万〜180万円 |
| 浴室交換 | 90万〜160万円 |
| トイレ | 20万〜50万円 |
| 配管更新 | 50万〜120万円 |
| 断熱改修 | 100万〜300万円 |
| 耐震補強 | 80万〜200万円 |
| 間取り変更 | 100万〜300万円 |
ポイントは、見た目よりも見えない部分が費用を押し上げること。
特に配管・断熱・耐震は、工事後にやり直せないため優先度が高くなります。
予算別にできること(現実的なライン)
■ 500万円
-
水まわりの交換(キッチン+トイレなど)
-
内装一部
→ 快適性は向上するが、性能改善は限定的
■ 1,000万円
-
水まわり一新
-
床・壁・天井
-
部分断熱
→ 体感温度が変わるライン
■ 1,500万円
-
間取り変更
-
配管更新
-
断熱改修
→ 「住みやすい家」に近づく
■ 2,000万円以上
-
全面改修
-
耐震+断熱フル
-
デザイン性向上
→ 新築比較ライン
「1,000万円あれば全部できる」は、2000年~2002年頃のデフレ時代の感覚です。
今の時代のコスト感とはかけ離れた発想。
コスパ良く進めて行くのであれば、優先順位を3つに絞ることが重要です。
追加費用が発生するケース
-
仮住まい(家賃×工期+引越2回)
-
解体後の構造補強
-
シロアリ被害
-
法規制対応
-
地盤改良(建て替え)
例:家賃8万円×6ヶ月+引越費用=約70万円。
事前に想定するだけで、精神的ダメージは減ります。
実例ケース
ケース① 築32年 木造住宅
当初は建て替え希望
見積総額 3,200万円
リノベ案 2,350万円
耐震補強+断熱改修込み
仮住まい不要
結果:リノベ選択
理由:
「立地が好きだったから」
ケース② 築38年 二世帯希望
構造制限で間取り制限大
フルリノベ見積 2,600万円
建て替え見積 3,000万円
差額400万円
結果:建て替え選択
理由:
「あと30年住むなら新築の方が安心」
ケース③:築28年・32坪
総額:1,650万円
断熱+水回り刷新
仮住まいなし
ケース④:築35年・二世帯化
総額:2,350万円
耐震補強込み
建て替えとの差:450万円
ケース⑤:設備中心
総額:780万円
キッチン・浴室中心
実際は「家の状態」で大きく変わります。
よくある後悔
リノベの後悔
・構造制限で理想間取りにできなかった
・断熱性能が新築並みにならなかった
・想定外の追加費用
建て替えの後悔
・予算オーバー
・仮住まいストレス
・思い出の家が無くなる喪失感
損か得か?数字で考えてみる・損益分岐の考え方
2,000万円 ÷ 30年居住
= 年間約67万円
建て替え3,000万円 ÷ 30年
= 年間100万円
単純比較ではありませんが、
住む年数で見直すと判断しやすいです。
よくある質問
Q. 1000万円でどこまでできますか?
水まわり一新+内装をキレイにする。が現実的。断熱は部分対応。
Q. 仮住まいは必須?
工事範囲次第。ただし、宅内引っ越し(荷物の移動や就寝スペースの確保)や水まわり設備が使えない期間がありますので、ストレス負荷は大きくなります。
全面改修の場合は基本必要となります。
Q. ローンは組めますか?
リフォームローン、一体型ローンなど、様々な選択肢があります。
Q.建替えとリノベ、どっちがオススメ?
今後、何年その住宅に住むか。自分達世代だけか、子世代・孫世代まで住み続けるのか。
選択の判断材料は本当にそれぞれ違います。
建て替えを選んで満足する方もいれば、リノベで良かったという方もいます。
建て替えを選んだ方が口にした「思い出の柱を壊すのは、正直つらかった」という想いも理解できます。
コスト・立地・性能・感情・生活スタイルなど色々な要素の中から、優先順位を付けていくと整理しやすいです。
築年数別判断基準
-
築20年未満 → リノベ有利
-
築30年前後 → 状態次第
-
築40年以上 → 建て替え検討濃厚
※耐震基準が大きな判断材料
向いている人チェック
リノベ向き
□ 予算2,000万円以内
□ 今の立地が気に入っている
□ ある程度間取り制限OK
建て替え向き
□ 完全自由設計したい
□ 二世帯化したい
□ 性能を最大化したい
失敗しない3つの判断軸
-
構造状態
-
予算上限
-
何年住むか
"あと10年住む"ならリノベ。
"30年住む"なら建て替え。
まとめ
リノベーションの費用は「いくらかかるか」より「何を残すか(何を壊さないか)」で決まります。
きれいにするのか。
快適にするのか。
長く住むのか。
数字は、理想とするゴールに対しての、答えの結果です。
「暮らし方」という観点で住宅を見て、不便さや改善したい箇所、治さなければいけない箇所、変えていきたい箇所など
必要に応じて考えて、計画してみましょう。




