【徹底解説】断熱・配管・耐震...住まいの命を守るリノベとは?

2025.05.25

【徹底解説】断熱・配管・耐震...住まいの命を守るリノベとは?

【徹底解説】断熱・配管・耐震...住まいの命を守るリノベとは

おしゃれだけじゃ足りない。「本当にいいリノベ」は"見えない部分"が違う

リノベーションを考えるとき、つい目がいくのはキッチンやフローリングなどの"見た目"の部分。
でも、本当に暮らしの質を変え、家族の安心を守るのは、「断熱」「配管」「耐震」など、**住まいの"内側"**にあります。

このコラムでは、家の性能や寿命に直結する"構造リノベ"の重要性と、
実際にどんな改修が必要なのかを、わかりやすく解説していきます。


1|断熱性能を上げることは、「健康」と「光熱費」に直結する

築20年以上の住宅の多くは、断熱材が不十分だったり、そもそも断熱材が入っていなかったりします。
冬は寒く、夏は暑く、エアコン代もかさむ──そんな暮らしを劇的に変えるのが断熱リノベです。

断熱リノベでできること

  • 壁・床・天井に断熱材を充填

  • 窓を複層ガラス・樹脂サッシに変更(内窓設置も人気)

  • 気密性の高い玄関ドアに交換

室温が安定すると、ヒートショックのリスクが大幅に低減
光熱費が年間3〜5万円以上安くなることも

断熱リノベは、目に見えないけれど、毎日の快適さに直結する投資です。


2|見落とされがちな"配管"は、家の「血管」

水道・給湯・排水などの配管は、家の血管のようなもの。
築30年を超える住宅では、鉄管が錆びたり、接合部が劣化して漏水リスクが高まっているケースも。

配管リノベのポイント

  • 水道管の引き直し(特に鉄管→樹脂管への交換)

  • 床下・天井裏の劣化部品チェック

  • お風呂・キッチンなど水まわりを一新するなら、必ず同時に実施

「見た目はキレイなのに、配管が20年以上前のままだった...」というケースは多発中!

安心して長く暮らすには、内部インフラのアップデートが不可欠です。


3|地震への備えは"耐震リノベ"から。築年数で変わる安全度

日本に住む以上、耐震性は命に関わるテーマ
1981年以前に建てられた住宅(旧耐震基準)は、震度6強以上の地震に十分耐えられない可能性があります。

耐震リノベでやるべきこと

  • 耐震診断(自治体の補助あり)

  • 壁の補強(耐力壁の追加)

  • 基礎の補強・補修

  • 屋根材の軽量化(瓦→ガルバリウムなど)

耐震等級1→2または3相当へ強化すると、住宅ローン減税や保険料割引の対象になることも

リノベーションをきっかけに、"地震に強い家"へと進化させる絶好のタイミングです。


4|なぜ"見えない部分"から先に手を入れるべきなのか?

答えはシンプルです。
後からでは手を入れにくく、追加コストが跳ね上がるから

たとえば、内装を一新してから配管が破損した場合、また壁を壊して工事し直すことに。
断熱・耐震も同様に、「先にやっておけばよかった...」と後悔しやすい箇所です。


5|"命を守るリノベ"を任せるなら、こんな会社を選ぶべき

  • 構造・性能診断を事前にしてくれるか?

  • 補助金や制度に詳しいか?(長期優良住宅化リフォームなど)

  • 「見た目より中身」の重要性を丁寧に説明してくれるか?

価格が安いだけのリノベ会社は、「見える部分」だけを整える傾向が強いので注意しましょう。


まとめ:おしゃれより大切な、"家の命"に触れるリノベを

確かに、キッチンのデザインや壁紙の色を選ぶのは楽しいもの。
でも本当に大切なのは、家族の健康を守る断熱快適な暮らしを支える配管
そして命を守る耐震性です。

見えない部分にこそ、お金をかける価値がある。
それが、「本当にいいリノベ」の考え方です。